徹夜明けの朝。空腹のあまり何かが食べたくてたまらなくなった私は、かねてより気になっていた「ラーメンショップ境町店」に車を走らせました。
訪れたのは朝の5時30分。こんな早朝にもかかわらず、店内はすでに満席という驚きの状況。
幸運にもすぐに席に案内されましたが、1時間後にはすでに店外に行列ができており、この店の人気ぶりがよくわかります。早朝でも関係なくラーメンを求めて人が集まるその光景は、まさに“朝ラー”の聖地とも呼ぶべき迫力がありました。これだけ多くの人が並ぶには理由があるに違いないと、期待がますます高まっていきました。
このラーメンショップ境町店は、茨城県猿島郡境町に位置する名店で、
地元はもちろん、県外からも多くのファンが訪れるラーメンショップです。駅からのアクセスは難しく、最寄り駅から徒歩での来店はほぼ不可能。
車でのアクセスが前提となっており、敷地内にはしっかりと駐車場が完備されていました。幹線道路沿いにあるためドライブ途中に立ち寄る客も多く、土日祝日ともなると開店前から車が続々と集まってくるようです。近隣に大きなランドマークがあるわけではないのですが、この店を目的に訪れる人の多さから、その味への信頼度とリピート率の高さがうかがえます。特別な宣伝をしていないにも関わらず、口コミとリピーターで常に人気を保つ実力派店舗です。
今回私が注文したのは「ネギチャーシュー麺(中盛)」で、価格は税込1,200円。麺の硬さは「硬め」、油の量は「普通」でオーダーしました。運ばれてきた丼を見て、まずそのボリュームに圧倒されました。
どっさりと盛られたネギ、どんと構えるチャーシュー、そしてキラキラと光るスープ。特にチャーシューは分厚くて存在感があり、箸を入れるとホロリと崩れる柔らかさ。口に運べばジューシーな肉の旨みが口いっぱいに広がり、満足感の高い一品です。ネギは程よい辛味があり、シャキッとした食感がスープとの相性も抜群。ネギ好きにはたまらないトッピングです。見た目からしてすでに“当たり”を確信しました。
ラーメンショップといえばやはり“ネギ”が主役と言っても過言ではありません。ここのネギは白髪ネギにピリ辛の味付けが施されていて、シャキシャキとした食感が特徴的。スープを含んでしんなりしたネギと、食感の残るネギが混ざり合うことで、一口ごとに異なる風味と楽しさを与えてくれます。スープはというと、他のラーメンショップに比べてやや油が多めな印象。ただ、それが全くしつこさを感じさせず、むしろ豚骨のコクと相まって旨味を深めていました。背脂の甘さがじんわりと口の中に広がり、後味は意外にも軽やか。ネギとの相乗効果で、一度レンゲを運ぶと止まらない、そんな“無限スープ”状態に陥ります。早朝からこのパンチ力、クセになります。
中細のストレート麺は、加水率がやや低めで、しっかりとした歯ごたえが感じられるタイプ。今回は硬めでお願いしましたが、それが大正解。スープの旨味をしっかりと絡ませながらも、麺自体の食感と味わいが際立ち、バランスの良さを実感できます。特にスープがやや濃いめなので、硬めの麺でちょうど良い“締まり”が生まれ、どんどん食が進みました。麺とネギ、麺とチャーシュー、どれを組み合わせても相性がよく、一口ごとに新しい発見がある楽しさがあります。また、スープに浮いた背脂が麺に程よく絡んでくるのも嬉しいポイント。まさに「この一杯の中で完成された世界観」を感じる瞬間でした。
半分ほどラーメンを食べ進めたところで、ニンニクを投入すると、さらにパンチが効いた味わいに変化します。元々のスープのコクと相まって、一気に力強い旨味が増し、ラストスパートが止まりません。ニンニクが好きな方はぜひ試してみてください。
今回訪れたラーメンショップ境店は、これまで食べてきた数あるラーメンショップの中でも、明らかに頭ひとつ抜けていました。
ネギ・チャーシュー・スープ・麺、どれもが高水準でバランスされており、早朝の訪問であることを忘れるほど満足度の高いラーメン体験でした。朝から行列ができるのも納得で、むしろ“朝にしか味わえない特別なラーメン”として、これからも多くの人に支持され続けることでしょう。アクセスに少し難があるものの、それでも訪れる価値は十分にあり。
特に車を使える方は、週末の早朝にぜひ一度足を運んでみてください。きっとあなたも、ここのラーメンの虜になるはずです。