今回の京都旅行では、京都駅構内で夕飯を探していました。
その中で目に入ったのが、今回レポートする「京都おぶや」です。
京都駅の飲食店フロアは観光客と地元の方で賑わっており、
その中でも「だし茶漬け」は体に優しく、旅の締めにちょうど良いと感じました。
今回注文したのは
「帆立と明太子のバター醤油茶漬け」(1,200円)。
バーナーで炙る香ばしさと、だしの優しい風味が合わさり、
一日の疲れをふっと取り除いてくれる一杯でした。
京都おぶやは、昭和2年創業の老舗魚屋が運営するだし茶漬け専門店です。
もともとは錦市場近くで「錦おぶや」として営業していましたが、
2022年に京都駅へ移転し、駅ナカ店舗として再スタートしました。
魚屋として培った目利きと仕込みの技術が詰まっており、
とくに “海鮮系のお茶漬け” は他では味わえないクオリティがあります。
お店のこだわりは大きく3つ。
・おぶ漬米
だしを吸っても粒感が崩れないように開発された専用米。
・自家製だし
鰹と昆布をベースに具材を引き立てる優しい味わい。
・薬味の豊富さ
鰹節、ゴマ、海苔、漬物など、味変で最後まで楽しめる設計。
京都の茶漬け文化を現代的にアレンジした、手軽で上質な和の一杯が味わえるお店です。
京都駅の西口改札を出てすぐ「イートパラダイス」という飲食フロアにあります。
雨の日でも濡れずに行けるアクセスの良さが魅力です。
観光客、地元の人、出張帰りのサラリーマンなど、
さまざまな人で夜でも賑わっていました。
営業時間は 11:00〜22:00(L.O. 21:15)。
通し営業なので、昼でも夕方でも食べやすいのが嬉しいポイントです。
価格帯は以下の通り。
- シンプル茶漬け:880円前後
- 海鮮茶漬け:1,200円〜1,600円
- 贅沢海鮮9種:1,990円
駅ナカでありながら、手を伸ばしやすい価格設定でした。
「帆立と明太子のバター醤油茶漬け」は、見た瞬間に食欲を誘う見た目です。
具材が中央にふんわり盛られ、軽く炙った香りが立ち上ります。
茶漬けとはいえ、しっかりと料理としての存在感があります。
帆立と明太子は注文後にバーナーで炙られます。
この仕上げによって香ばしさが増し、味にも深みが生まれます。
炙りによって、
- 明太子は旨味が増し
- 帆立の甘みが引き立ち
- 香りが強く立ち上る
と、だしをかける前から食べるのが楽しみになる仕上がりでした。
おぶやの食べ方は、まず “だしだけで味わう” こと。
鰹と昆布の自家製だしは透明感がありつつ、すっきりとした旨味があります。
だしが具材に染みることで、炙りの香りがふわっと広がり、
明太子とバター醤油のまろやかな風味が全体を優しくまとめてくれます。
後半は薬味で味変するのがおすすめ。
鰹節、ゴマ、海苔、漬物などを加えると香りや味に深みが生まれます。
とくに鰹節の追加は相性抜群で、
だしとの相乗効果によってより濃厚な風味になります。
おぶ漬米はだしを吸ってもべちゃっとせず、
粒感を保ちながら食べられるように設計されています。
大盛りを注文しましたが、全体的に軽めで、
“もう一杯食べたい” と自然に思える後味でした。
私が訪れたのは 夜20時頃。
一日の疲れを癒すために軽く食べたい人が多いのか、
この時間帯でもすでに行列ができていました。
実際に待った時間は 約1時間。
駅直結という便利さもあり、昼夜問わず常に賑わうようです。
時間に余裕がない場合は
を狙うとスムーズに入れる可能性があります。
だしの優しさと炙りの香ばしさ、専用米の食感が合わさり、
京都らしさを感じられる満足度の高い一杯でした。
“軽く食べたいけど満足したい” という時に非常に合うお店です。
京都駅構内という便利さもあり、旅行のどのタイミングでも使えます。
京都おぶやは、忙しい旅行の合間でも丁寧な一杯を提供してくれる貴重なお店でした。
待ち時間は長めでしたが、それでも「また行きたい」と思える味と体験でした。
次回京都へ来るときは、海鮮9種の贅沢茶漬けにも挑戦してみたいと思います。