東京スカイツリータウン・ソラマチ6階にある「六厘舎TOKYO」は、濃厚魚介豚骨スープと極太麺のつけめんで全国的に知られる名店です。住所は東京都墨田区押上1-1-2 東京ソラマチ6F(イーストヤード)で、各線「押上駅(スカイツリー前)」や「とうきょうスカイツリー駅」から直結。営業時間は10:30~23:00(L.O.22:30)と通し営業で、平日・休日とも同じスケジュールです。店内はカウンター10席・テーブル20席の計30席で、ベビーカー入店可・外国語メニュー対応など観光地らしいサービスが整っています。
六厘舎の代名詞であるスープは、豚骨と魚介の旨味を10時間以上かけて煮込んだ濃厚仕立て。粘度のあるスープはレンゲを持ち上げるととろりと絡み、口に含むと旨味と香りが一気に広がります。魚粉を使用しつつも雑味がなく、後味はマイルドで飲み干せるほどの完成度。卓上の割りスープを加えると出汁の香りが立ち、最後まで飽きずに楽しめます。まさに「飲むつけめん」と呼べる至高のスープです。
浅草開化楼製の極太麺は、つけめん好きにはたまらない一本。特盛は900g超とボリューム満点ですが、もちもちの食感と香り高い小麦の風味で箸が止まりません。冷水でしっかり締められた麺はコシが強く、スープに浸すたびに旨味が絡みます。煮卵は黄身がとろりと流れ出す絶妙な半熟で、スープと合わせるとまろやかな味わいに変化。チャーシューやメンマとの組み合わせも完璧で、食べ応え抜群の一杯でした。
麺をスープにくぐらせる瞬間、立ち上る湯気と香ばしい魚介の香りが食欲を刺激します。濃厚ながら塩分や油分のバランスが良く、最後まで重くならない。途中で卓上の辛みそを加えると、スープにキレが生まれて刺激的な味わいに。私は麺を半分ほど食べたところで柚子粉を入れましたが、柑橘の香りがふわりと広がり、まるで別の一杯を食べているような爽快感。好みに合わせて味変できるのも、六厘舎の楽しさです。
押上の六厘舎は、土日は30分ほど並ぶこともありますが、店内の回転が速く、思ったほど待たされません。スタッフが整然と案内してくれるので快適に並べ、待っている間にメニューを決められるのも効率的。平日昼過ぎや夕方(14〜18時)は比較的空いており、狙い目です。観光客・ファミリー・地元客・外国人が入り混じる賑やかな空間ながら、提供のテンポが良くストレスを感じない運営力も魅力でした。
六厘舎TOKYOでは、期間限定メニューも人気です。2025年には「つけめん痺れ(麻辣風味)」や「特製生七味つけめん」など、辛味や香味を加えた新メニューを展開。スープの旨味を損なわずに新しい刺激を加える構成は、まさに六厘舎の探求心そのもの。さらに、オンラインストアでは冷凍つけめんセット(3食入り)を販売しており、家庭でも本格的な味が楽しめます。お土産需要も高く、“味を持ち帰る文化”を体現しています。
六厘舎TOKYOソラマチ店は、濃厚魚介豚骨つけめんの原点を体現する店舗です。極太麺と濃厚スープ、味変のバリエーション、限定メニューなど、どの角度から見ても完成度が高い。私自身、特盛を完食したあとも「また食べたい」と感じるほどの満足感でした。スカイツリー観光と合わせて立ち寄る価値があり、行列すらも一種の“儀式”のように感じられます。割りスープで締める瞬間まで、一滴も無駄にしたくない一杯でした。
全体的に非常に高い満足度を得られた訪問でした。
特にスープと麺の完成度は圧巻で、王道の味わいを守りながらも進化を感じる構成。
観光地という立地を考慮しても、味・ボリューム・接客すべてが高水準です。
平均スコアとしても 9.4/10点 と、“六厘舎ブランドの信頼”を再確認できる結果でした。
つけめん好きなら一度は訪れる価値ありの名店です。